LPガス屋によくくるクレーム
ガス屋をやっているとガス代が高い!ガス漏れしてるんじゃないか!とよく怒りの電話をもらいます。
結論から言いますと、契約時に話してます、漏れはありません。メーターで圧力監視してますので。という話です。いっぱい使うと使用量は多くなります。本人は使っていないと主張してきますが、お子さんなどが蛇口を止めずに使用していたり、シャワーに何度も入っていたりそれは高くなりますよって思います。
日本は資源のない国です。エネルギー価格は海外から輸入しているのでは高いです。そこで我々がよく比較される都市ガス料金を見ていこうと思います。
都市ガスとLPガス料金比較
仮定条件
LPガスにて10㎥使用 給湯+コンロのみ
(2人ぐらしの秋平均ぐらいです)
LPガス平均 9019円(全国平均・23年12月)
引用:石油情報センター
LPガスと都市ガスでは熱量が異なる
ここだけは覚えておいてほしいですが、LPガスは24000カロリーです。それに比べ都市ガスが11000カロリーです。熱量が2.18倍違います。
つまり、LPガス10㎥の場合等しいのは都市ガス21.8㎥です。
料金比較
東京ガス 21.8㎥ 4195円(差ー4824円)
大阪ガス 21.8㎥ 4722円(差ー4369円)
岡山ガス 21.8㎥ 6237円(差ー2854円)
西部ガス 21.8㎥ 5995円(差ー3024円)
上記月によって変動有りです。こうしてみると田舎の都市ガスはやはり少し高めという結果になりました。24年の1月or2月料金で見てるので少し違う部分があるかもです。
改めて結果を見てみるとLPガス負けますよね・・・
去年などはこれプラスアルファ政府の補助金が効くので、-30円×21.8㎥いくんですから本当に国としては都市ガスを推してるということなんですかね?
上記の料金の差なら大体3000円程毎月都市ガスの方が高いので、年間通じて36000円都市ガスの方が安く、確実に乗換するべきと私でも思います。
ただ、都市ガスにすると初期費用がどんと掛かります。LPガスでも交渉をすれば同じぐらいの料金でやってくれるところもあります。下記にまとめます。
都市ガス導入のデメリット
①初期費用が高い
ガス管が家の目の前を通っている条件の元でコンロと給湯器の配管を行うと私の地元の都市ガスだと税込15万円します。もし、条件が悪くなる場合、それ以上に費用が掛かると思います。
②都市ガス用の器具を揃える必要がある
もし、LPガスから切替する場合、コンロの改造や給湯器の改造が必要になります。ほぼ新品を場合は改造でいいとは思いますが、大体は古い器具がついている場合が多いので買い替えとなる場合が多いです。
3口ビルトインコンロ パロマ ブリリオ 75cm 112,000円
ガスふろ給湯器 パロマ 20号セミオート エコジョーズ付 310,000円
合計 422,000円
また器具代についても都市ガスの方が一般的に高いです。LPガスだとコンロ9万程給湯器セミオートで20万で、合計29万ほどあれば買い替え可能です。
自社で取り付けできないため、高めにとっているものだと考えられます。
③災害時に弱い
道路の下にガス管を走らせているため、地震などに非常に弱く、復旧には1-2週間ほどLPガスよりも遅れます。LPガスは個別で配管が別なので、全体としてみれば1週間から2週間の差なんでしょうが、個別個別で復旧していけるのでもっと早いものと思われます。
LPガス料金
LPガスにて10㎥使用 給湯+コンロのみ
LPガス平均 9019円(全国平均・23年12月)
引用:石油情報センター
LPガスは自由料金です。上記の料金はあってないようなものです。LPガス料金表は人間によって違います。まずはご利用のガス屋へ相談ください。我々も人間ですので、傲慢な言い方をされると他のガス屋でも行ってくださいと言いたくなります。ガス屋としてもクレーマーを抱えたくないので、他のガス屋へ誘導するようにします。実際に弊社でも都市ガスに合わせた料金表があります。
LPガス会社を変更する
上記の交渉を現在のLPガス会社と交渉しても納得のいく料金を得られない場合、LPガス会社は持家なら変更することが可能です。
そこで利用するサイトがこちらです。
こちらはサイト経由で弊社で私の担当地区だけで年間10件ぐらいきております。通常料金より安くしております。エネピ経由で入ったからといって特にガス会社からすると普通のお客様となんら違いはありません。
まとめ
筆者について
大阪の大学後卒業後、専門商社にて3年間勤務中にコロナ禍が発生。地元に戻りたいと思い一念発起して地元のLPガス会社へ転職した。現在入社して3年目。担当は1200件程。